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自由な発想が来場者を魅了/都庁で「アール・ブリュット(生の芸術)展」/障がい者らの作品82点/無垢で豊かな想像力に注目/渋谷区に展示拠点の計画も/東京都

s160721.jpg 正規の美術教育を受けていない人が、自らの衝動のまま表現した芸術作品を展示する「アール・ブリュット美術展」(東京都主催)がこのほど、都庁の南展望室で開催され、多くの来場者を魅了した。「アール・ブリュット」とは、フランス語で「加工されていない生の芸術」を意味し、国内外で注目度を増している。都議会公明党(長橋桂一幹事長)はアール・ブリュット展の開催のほか、展示拠点の整備、障がい者の文化芸術活動の推進などを強力に後押ししてきた。

 アール・ブリュットは、美術の才に恵まれた障がい者のアートも含まれ、流行や周囲の批評に左右されない無垢な作品として評価されている。近年、日本でも障がい者アートへの関心が高まっており、都も障がい者の芸術活動への支援を始めた。
 都は2020年東京五輪・パラリンピックを前に、こうした作品を広く知ってもらおうと、都内外の知的障がい者ら8人による絵画や造形作品82点を展示。中には、国際的な現代美術の祭典「ヴェネチア・ビエンナーレ」に出展した自閉症の陶芸作家、澤田真一さんの作品なども展示された。
 今回、企画制作を担った社会福祉法人・愛成会(中野区)でアートディレクターを務める小林瑞恵常務理事は、「無垢な芸術家たちの豊かな想像力に注目が集まっている」と強調。その上で「障がいの有無にかかわらず、作品を通じて人間の持つ自由な表現を感じてもらえたのではないか」と語っていた。
 都は17年度中に渋谷区内の文化施設をアール・ブリュットの展示拠点にするとしており、都生活文化局文化振興部の担当者は「東京五輪の後もレガシー(遺産)として、アール・ブリュットを残していきたい」と話していた。
 『都議会公明党の訴えで大きく前進』
 都議会公明党はこれまで、アール・ブリュットに関し、議会質問などで強力に推進してきた。
 09年12月定例会では、高倉良生議員が都現代美術館などでアール・ブリュットを取り上げるよう要望。14年3月定例会でも、「世界から大きな評価を得ている日本のアール・ブリュットを積極的に支援すべきだ」と訴えた。これに対し都側は「都立文化施設などを活用しながら、アール・ブリュットなど障がい者の創作活動への支援や作品発表機会の充実を図る」と答えていた。
 16年2月の定例会では、伊藤興一議員が理解を深める機会の充実に向け、「作品展示の場が重要。区市町村や公共施設はもとより、都庁舎も展示の場として活用すべきだ」と提案。都側は「都庁舎なども含む、にぎわいのある場所での展覧会の開催などに取り組む」と回答した。
 さらに、同定例会で中山信行議員がアール・ブリュットの展示拠点に関する取り組みをただし、都側は「都心部など交通の便が良く、多くの人が訪れる場所を選ぶことが必要」として、「渋谷(区)の既存文化施設を活用し、都の展示拠点として整備する」と答えていた。(7月21日 公明新聞より)

歩行者用信号機と横断歩道で安全に/東京・品川区

 東京都品川区北品川1丁目を通る八ツ山通り(区道)にこのほど、歩行者用の信号機と横断歩道が設置され、隣接する都営北品川アパートの住人らに「安全に横断できる」と喜びの声が広がっている【写真】。
 八ツ山通りを横断する際、歩行者は近くの歩道橋を渡るか、離れた場所にある横断歩道を利用していた。一方、車が通る合間を縫って車道を横断する歩行者が後を絶たないこともあり、都営アパートの自治会長や地元町会長は一昨年、公明党の伊藤興一都議と阿久津広王区議に事態の改善を相談した。
 伊藤都議が警視庁に信号機の設置を要請したところ、品川区による歩道橋の撤去が条件とされたため、阿久津区議が区議会で対応を求めた結果、29年度中の撤去が決定。警視庁は危険性が高いことから、歩道橋の撤去を前に信号機の設置に踏み切った。(7月8日 公明新聞より)

伊藤こういち行動記録

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